Sunday, July 1, 2012

MBA受験 7)資金調達

MBAトップ校合格のために、自分の経験談を項目毎のTipsにまとめ、数回に分けて投稿する(最終回)。
初めから読む場合は、こちら(MBA受験ノウハウについて)を参照。

1)MBA受験合格のために心がけるべきこと
2)TOEFL

3)GMAT
4)エッセイ、推薦状
5)インタビュー
6)奨学金獲得
7)資金調達


-MBA私費生にとっての資金調達
全体で2000万円の資金を準備する必要があるMBA留学。
受験準備費用も高額で、全て自己資金で賄うのはハードルが高い。
リーマンショック以降、コロンビア大学などトップ校であっても、ローンプログラムをinternational student用に提供していないスクールは多い。
厳密には、international studentの場合、アメリカ国籍の保証人が必要で、見つけるのは普通は不可能。

なので、長い受験期間のなかで、私費生に会うたびに、資金調達について質問をしてきた。
最も多くの回答は、「親」。親にお金を借りる、という資金調達をする人が最も多いと感じる。


親に借りるアテが無い自分は非常に苦労したが、以下の手法で調達した。

1:自己資金
約150万円。
29歳までサラリーマンをして、社長というポジションだったのに、きちんと貯金していないのは本当に情けない。
よく言えば「自己投資」、悪く言えば「完全な無駄遣い」を社会人1年目からずっと続けてしまった。

2:日本の金融機関からの借り入れ
300万円。

「日本政策金融公庫」という国の銀行の教育ローンを利用した。
親含む親戚を借主として300万円まで、金利2.5%で借り入れ可能。
親の年収目安は200万程度があれば、可能。

これは最も確実な資金調達手段なので、私費生は絶対に申し込むべき。

3:フルブライト奨学金
約600万円。

1年目授業料+生活費。円高の影響もあり、日本円に変換すると、やや少ない。

4:知り合いからの借り入れ
約100万円。

知り合いの経営者7人、友人2人に声をかけて、7人に断わられる。その際、厳しい言葉を頂き、本当に辛かった。

・頼んだ1人は経営者。
彼は52人の投資家から3億4000万円を調達し、バイクオークション事業を起業している事業家。直接お会いして、「自分にお金を貸してくださる方を紹介してもらえないか」とお願いした。
そのとき言われたことは「貸してくれるのは自分を本当に信頼している親戚や親友のみ。協力してくれる人が何人いるかが、29年間の生き様や!」と言われ断られる。


・頼んだ1人は学生時代の親友。
「自分の場合は別にMBA受験をする必要がないのに留学しようとしている。頼むことによって気まずくなる。だから頼むのは辞めた方が良い。 学生時代、社会人になって培った友人関係が壊れる。友人のほうが、留学よりも重要だと認識すべき」
と言われ胸が痛くなる。この言葉を受けて、友人にお願いするのは辞めた。

・頼んだ1人は年下の経営者。
「自分に恩がある。あの時助けてもらってなかったら、150万円程度の損失、人生を棒に振っていた可能性がある。だから100万円以内だったら貸せる」とのこと。嬉しくて涙が出た。


・頼んだ1人は同業の経営者。
留学する話を個別に伝えていて、資金が足りないなら一声掛けてくれれば考える、と事前に言ってくれていた。いざ直接会いに行って言われたのは、「自分は事業家だから、見返りが無いとやはり投資は出来ない。事業に投資するなら考えることは出来るが、金貸しには興味がない。」と言われ、断られる。

・頼んだ1人は受験仲間(正確には、頼んでないけど、彼から申し出てくれた)。
「頑張っている姿を見てきたから応援したい。今はお金が無いけど、必ずかき集めて200万円なら貸せる」と言ってくれた。
その後、international student用のloan programがあるWhartonに合格したので、彼の申し出は断った。でも本当に有難かった。


・頼んだ1人は受験仲間(同じく、正確には、頼んでないけど、彼から申し出てくれた)。
「親は無理だけど、祖父が資金を持っているから、頼んであげる。一緒に会いにいって、誠意を見せれば借りられるかもしれない」と言われる。「手段が無くなったら最後にお願いするかもしれない」と伝え、申し出を先延ばししていた。


胸を締めつけるような辛辣な言葉も頂いたが、貴重な示唆がいくつもあり、9人の方には本当に感謝している。自分を見つめ直す良い機会になったと心から思う。

5:Whartonの奨学金
240万円。

3万ドル(240万円、1ドル80円)の奨学金付の合格を獲得したので、これを授業料に充当。

6:インターン(予定)
200万円。

インターンをIBDやコンサルで行えば、1ヶ月100万円程度の資金を得られ、2ヵ月半で250万円、税引き後に残る資金は200万円程度。


上記合計で、1590万円。
これで足りると思うが、足りない場合、Whartonのローンプログラムを利用するつもりである。

7:ローン
最大1200万円。

Whartonのローンプログラムは足りない資金を15万ドル分まで無担保で貸してくれる。

上記から読み取れるように、私費生にとって、資金確保は本当に辛い作業で、奨学金を出してくれる学校を優先的に受験する、という戦略が必要になる。

以上で、MBA受験のためのノウハウとして、自分が提供する内容は一旦終了する。
もしspecificな質問などがあれば、コメント欄に自由に書き込んで頂ければ有難い。
zeroedinon1120あっとまーくgmail.comに質問などメール頂いても個別に返答させて頂きたいと思う。
引き続き、Wharton MBA生活のナマ情報をお届けしていく。

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